クジラやイルカは私たちと同じ哺乳類でありながら、広い海で生活しています。広い海を泳ぎ渡る姿は優雅であり雄大でもあります。
そんなクジラやイルカですが、浜に打ち上げられて(座礁)しまうことがあり、度々ニュースとして取り上げられます。

クジラやイルカは知能が高い生物なのになんで座礁するんだろう?



クジラ・イルカの座礁に遭遇したらどうしたらいいのかな
本記事ではクジラやイルカがどうして打ち上げられてしまうのかその原因と実際に打ち上げられている現場に遭遇したらどうすればよいのかを簡単にまとめました。
クジラやイルカが座礁する主な原因3つ


クジラやイルカはかなり賢い海洋生物ではありますが、座礁や漂着のニュースは後を絶ちません。
座礁と漂着では少し意味合いが異なっています。
打ち上げられて生きている場合は「座礁」、命を落としている場合は「漂着」と言葉の意味が変わります。
小型のクジラやイルカは座礁することが多く、大型になればなるほど漂着ということになることが多いようです。
クジラやイルカが座礁・漂着する原因には以下の3つがあるとされています。
・天敵から逃げた末に座礁
・浅瀬に入り込んで座礁
・聴覚異常によって座礁
それぞれ詳しく詳細を見ていきましょう。
天敵から逃げた末に座礁
大型のクジラが襲われることは滅多にありませんが、小型のクジラやイルカはその例に当てはまりません。
そんなクジラやイルカの天敵は「シャチ」「大型のサメ」となっています。
シャチやサメは巧みに誘い込んで狩りをすることで知られています。
食べられまいと必死に逃げた末に、浜辺に打ちあがって座礁してしまうといったことになるようです。



自然界は弱肉強食
特にシャチは獰猛で海のギャングとして名高いですよね
浅瀬に入り込んでしまって座礁
クジラやイルカの座礁原因として浅瀬に入り込んでしまうことがあります。
餌を追っていたり、天敵に追われていたりと状況は様々となっています。
クジラやイルカは超音波を使って方向や場所、障害物などを認識していると言われています。
それゆえ、浅瀬に入り込んでしまうと岩などで音波が乱反射をして方向感覚が狂ってしまうとされています。



方向感覚が狂ってしまうことで更に迷いやすくなるようです
それが座礁へとつながると考えられています
聴覚異常によって座礁
クジラやイルカは超音波を使って方向や場所、障害物などを認識して広い海の中を移動して生活をしています。
そんなクジラやイルカですが中には、聴覚異常が起こり方向感覚を失ってしまう個体も存在することがあります。
小型のクジラやイルカは集団で生活することが多く、仲間意識が強いとされています。方向感覚を失った仲間がいる場合、気遣ってそばを泳いだり、心配して周りを漂ったりすることがあるようです。
そのため、方向感覚を失った個体が座礁した場合、その周りの仲間も心配して近寄ることで集団で座礁が起こってしまうといった事態になります。



仲間思いのクジラやイルカ類に集団座礁が多く、
「ゴンドウクジラ」に集団座礁が多いようです
クジラやイルカが座礁していた場合


クジラやイルカが座礁している場面に遭遇することは滅多にないかもしれませんが、遭遇した場合にできることを調べてみました。OKな行動とNGな行動を簡単にまとめました。
OK行動
座礁したクジラやイルカに遭遇した場合は、個人だけの力では助けてあげることは難しいです。
まずは公的な機関に連絡をして助けを求めるようにしましょう。
クジラやイルカは小型であっても150kg以上になります。
個人でできることは限られていますが、クジラやイルカの生存率を高めるためにできることもあります。



海洋生物にとって陸地は灼熱地獄
体表の温度をできるだけ下げてあげるのが重要となるようです
NG行動
座礁したクジラやイルカはその体表が通常よりも過敏になっており、感じるストレスも大きくなるとされています。
そのため、必要以上にクジラやイルカに触れたり、直接人間の手で触れたりするとクジラやイルカをより傷つけてしまう可能性があります。
また、助ける一環として水をかけることもありますが、背中側の呼吸孔に水を入れたり塞いだりすることはやめましょう。呼吸孔はその名称の通り、人間でいう鼻や口にあたります。その呼吸孔を塞ぐのは口や鼻を塞がれるのと同意となります。生かすための行動が殺す行動にならないように気を付けたいところですね。



人間と比べても力のある生き物です
必要以上に触れることは逆に傷つけてしまうため注意が必要です
まとめ
・打ち上げられた状態によって呼ばれ方が違う
・座礁原因は主に3つで仲間思いがゆえに集団座礁することもある
・座礁現場に遭遇した場合、公的機関に連絡し必要以上に関わりすぎないようにするのが重要
クジラやイルカがなぜ座礁してしまうのかその原因を調べて簡単にまとめました。
また、遭遇する機会は滅多にないとは思いますが、実際に座礁したクジラやイルカに遭遇した場合にできることも簡単にまとめました。
いつどこで何があるかはわかりません。
知っておいて損はないかと思います。同じ地球に生きる生き物としてお互いに助け合って生きていきたいですね!