新型コロナウイルス(COVID-19)がパンデミックを起こして、既に5年。
コロナウイルスの脅威も社会的に鎮静化をし、5類感染症へ移行したのも久しいでしょう。
また、来年からは風邪がインフルエンザと同じ5類感染症へ移行されるニュースもありました。
パンデミックが起きる原因には、森林の伐採や家畜の増加などがあると言われています。
なぜ感染症は広まるのか、パンデミックはどうして起きるのか?
森林の伐採や家畜の増加がなぜ感染症が広まる原因なのか?
感染症にかからないようにすべきことは何か?
感染症がどうやって広まるのかを知って、感染症にいかにかからないようにするべきか、考えて学んでいきましょう!
感染症の約6割は動物由来
感染症の約6割が動物由来で、家畜やペット、野生動物から人間へ感染します。
人間と犬は約65種類、牛と約55種類、豚と約42種類など、人間の感染症を様々な動物と共有しているのが現代社会となっています。
アメリカの進化生物学者ジャレド・ダイアモンドは著書『銃・病原菌・鉄』の中で、「家畜は病気の温床であり、食物生産が感染症を生んだ」と記しており、牛からはハシカや天然痘、豚からは百日咳やE型肝炎、カモ類からはインフルエンザなどが人間へ感染しました。
昨今に流行したSARS、MARS、新型コロナもいずれも動物由来といわれています。
とはいっても、牛や豚、鳥は今や食卓と切っては切り離せない存在となっています。
おいしい牛や豚が食べたい、羊が、鶏が~といった、需要は尽きることがありません。
そんな人々のニーズに答えて世界的に見ても家畜が増加しており、人々のニーズに答えれば答えるほど感染症が広まるリスクが高まっていくことが分かります。
また、家畜ではなく野生動物を狩って食料にする(ブッシュミート)から人間に感染する、新たな感染経路も問題となっています。特にアフリカなどで多く、アフリカ全域で多くの野生動物が食用のために殺され、解体時の血液などから人間へ感染していくのです。
森林の伐採によって人間と動物たちの距離がより近くなっている
家畜の増加だけでなく、森林の伐採も感染症が広まる原因となっています。
人口の増加やより人間が利便性を求めることによる経済拡大によって、森林の伐採や開墾が行われ、野生動物たちが行き場を失い、人間社会により野生動物が身近になることで感染症が広まったのです。
そうして部分的に広まった感染症は、人間が移動することによって、随所に感染が広まることとなります。そうしてパンデミックが起こるのです。
まとめ:感染症は人の営みによって感染が広がる
人間が利便性を求めたり経済が発展するに従い、増加した家畜や生息地を失った野生動物と人間が接触しやすい世の中になることによって、動物由来の新たな病原体が人間社会に持ち込まれて、感染症が広まっていくことに繋がっています。
感染症にかからないように免疫力を向上させよう!!
そんな感染症にかからないようにするには、私たちの免疫力の向上が不可欠です!
免疫力を上げるためには、次の3点に気を付けていきましょう。
どれも現代人にとっては、どれかが不足すると、免疫力が大きく低下します。
- 寝不足にならないように、十分な睡眠をとる
- 運動不足にならないように、適度に運動をする
- 偏った食事を避けて、栄養バランスの良い食事を心がける
病気になってから、費用が掛かって泣き目を見るよりも、日々の生活に費用をかけて未来の大きな出費を減らしていきましょう!
これからどんなウイルスが出て、いつ社会が混乱に陥るかはわかりません。
思い立ったが吉日です。階段を使ってみたり、いつもより30分早く寝てみたり、野菜を毎食食べてみたり、ほんの小さなことからでもいいと思います。
ライフスタイルを今こそ見直して、新しいウイルスにも負けない体と知識を身に着けていきましょう!
<参考>
厚生労働省 動物由来感染症