【日曜劇場・ネタバレあり】『御上先生』第2話の気になる用語・考察ポイントまとめ!

【日曜劇場・ネタバレあり】『御上先生』第2話の気になる用語・考察ポイントまとめ!

『御上先生』の第2話ではついに物語が動き出します。
第2話のあらすじのタイトルは「始動」「権力」「希望」となっており、実際に物語が動き出し文部科学省といった社会的権力が動き出しました。

もこ丑

軸なる物語が動き出しました
より一層楽しみとなる展開となっていました!


本記事では、第2話で動きがあった人物の相関図と気になる用語、今後の考察ポイントを簡単にまとめました!

※この先ネタバレがあります

目次

第2話の人物関係と用語まとめ

第2話は第1話で提示された問題が広がりを見せて、物語がようやく動き始めました。
第2話での人間関係やこれから重要になるであろう用語について簡単にまとめました!

相関図|隣徳学園の問題がリークされて物語が動きだす

事件に関する新情報や新しい登場人物など、盛りだくさんな話となりました。
それぞれの人物と事件が今は入り混じっており、何が何だか整理しなくては理解が追いつかない状況だと思います。
これからどんな展開になるのか見逃せない状況となっていますね。

用語|アクティブ・リコール(Active Recall)

自ら積極的に記憶を刺激する勉強方法のこと。
勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出して引き出すことで、その情報がより長期的に定着しやすくなる現象となっている
学術的には「想起練習・検索練習」「練習テスト」と同様の概念とされている。

カタカナ用語で分かりにくいですが、教育用語の一種であり、記憶をより定着させるための勉強方法のことを指します。知識を読み込んだり覚えたりするインプットだけでは記憶の定着は難しく、自身で思い出して引き出すことつまり、アウトプットを積極的に行うことでより記憶に定着しやすくするといった科学的にも根拠があると認められている勉強法となっています。

もこ丑

覚えてテストをするのも、一種のアクティブ・リコールですが、能動的に思い出すことが重要なため、テストとは意味合いが少し異なっています。

用語|霞が関文学・永田町文学

溝端が御上にした、問いかけに対して答えた御上の返答のことを指示したもの
返答の仕方が官僚の嫌味な言い回し・答弁と似ていることから、省庁がある町の名前を取って御上が名前を付けたもの
官僚による官僚のための唯一の文学

<霞が関文学>
「はい。僕の記憶が確かなら」
「はい。それは確かに。不徳の致すところです」
「覚えておりませんので、これ以上のことは申し上げようがございません」
「日々精進してまいります」

<永田町文学>
「誠に遺憾の極みです」

御上自身はいろんな取り方が出来て柔軟で便利だとしているが、溝端にとっては嫌味にしか聞こえない言い回しとなっています。溝端はポカンとしたり呆れたりと、何も言えない状態になっていました。

もこ丑

皮肉がいっぱい詰まっており、御上らしい言い回しだと強く感じます
会話のテンポ感が面白いですね

用語|ハゲワシと少女

1994年にハゲワシが餓死寸前の少女を狙っている『ハゲワシと少女』という写真のタイトル
南アフリカ共和国の報道写真家のケビン・カーターが撮影

<有名な理由>
「写真を撮る前に少女を助けるべきでないか」という人道上の問題となって賛否を呼び、
「報道か人命か」というメディアの姿勢を問う論争に発展した

<写真のその後>
カーターはピューリッツァー賞を受賞後、自殺。
写真の少女は、国連で保護されその後生き延びている

生徒の神崎の実家にも飾られている報道を生業とするものであればだれでも知っているような有名な写真の一つとなっています。ジャーナリズムの精神を問うものであり、その後の背景までとらえて報道をすることの重要性が問われるものとなった。

『御上先生』の中では、教師の不倫を面白半分で取り上げた神崎が写真家の立場となっており、ジャーナリズムの配慮があったのかを問われる事となりました。

用語|スカベンジャー(Scavenger)

腐った肉を主食とする動物たちのこと。
ここでは「ハゲワシ」を取り上げており、動物の死骸をそのままにしておくと感染症が広がるため、死骸を食べることで感染症を予防できると有用とされる一方で、殺戮の証拠を消す存在としても取り上げられるとしている。

生物の死骸や腐った肉を主食とする動物は引かれがちではありますが、生態系の中では重要なものとなっています。
『御上先生』のドラマでは、それぞれの動物に当てはまるように何かを暗喩しており、何がどれに当たるのかも考察のし甲斐があるポイントとなっています。

第2話では、不倫を暴いたことで殺人事件にまでつながった真相を追い求める生徒たちが「ハゲワシ」。真相を解明しないことで不利益が起こることを「感染症」と捉えてよいかもしれません。
御上自身も自身の目的のために動く一種の「ハゲワシ」であるのかもしれませんね。

もこ丑

『御上先生』のドラマの中では、動物が暗喩の対象として提示されるようです。動物の名前が出たら要チェックですね!

第2話の考察ポイントとは

第2話の考察ポイントを3つ簡単にまとめました。

隣徳学院の不倫問題を生徒がスクープしたことをリークしたのは誰なのか

第2話の中盤で、隣徳学院の元教師である冴島と国家公務員試験殺人事件の犯人である真山が親子関係であること、冴島が隣徳学院をやめた理由が生徒に不倫をスクープされたことであることの2つが出版社各社にリークされた。
前日に冴島から「不倫は学校をやめたきっかけに過ぎない」といったことを聞かされていた神崎は立ち尽くして、御上に背中を押されることで隣徳学院の門をくぐることとなった。

ここでの考察ポイントは以下の通りです。

・冴島先生が隣徳学院をやめた本当の理由とは何なのか
・隣徳学院の不倫問題を生徒がスクープしたことをリークしたのは誰なのか

冴島に対して神崎が話を聞きに行ったその翌日に「リーク」が起こりました。
タイミングが良すぎて、神崎が心を病んでしまわないか思わず心配になってしまいました。

また、冴島先生が隣徳学院をやめることになった本当の理由は「不倫が明らかになった」ことではないのは確実なようなので、本当の理由が何なのかは疑問の種となるでしょう。
不倫の問題は事件との関りの一点に過ぎず、もっと大きな社会的な問題に結びついている可能性も捨てきれません。

もこ丑

今後も話の中核になる疑問の一つとなるので、考察のし甲斐がありますね

モニター前のフードの人物、週刊誌をしまって消えた人物は誰なのか

雨の中、国家公務員試験の殺人事件がかかれた週刊誌を鞄にしまって何処かへ去った謎の少年が登場しました。その後、隣徳学園の冴島と国家公務員試験の犯人の関係性と冴島の関連性、学校をやめた理由が不倫なのではという生徒の記事のリークが行われました。
また、古代理事長が隣徳学院の事件をテレビで説明した際に、モニターの前で放送を見ている謎のパーカー姿の人物が映し出されました。

ここでの考察ポイントは以下の通りです。

・週刊誌を鞄にしまって何処かへ去った謎の少年が、隣徳学園の内情をリークしたのではないか
・モニター前のフードの人物はいったい誰で何のために写真を撮っていたのか

新しい登場人物として、週刊誌をしまって何処かへ立ち去った謎の少年とモニター前のフードの人物が登場しました。どちらも詳細な情報は明らかになっておらず、関連する動作やその後の流れ的にも疑わしい部分が多い存在となっています。

存在自体が謎で、どう関わってくるのかも謎となっており、新たな伏線の一部であると言ってもいいでしょう。
今後どのようにかかわってくるのか注目したいポイントともなっています。

真山と同じことを言った御上の同級生の存在について

拘置所にいる真山に面会に来た御上との会話で、真山は「この世は歪んでいるぶち壊すには最大の効果が必要だ」と言葉を紡ぎました。
それに対して、御上は同じことを言った人がいるとして、自身の同級生の存在がいたことを明かします。
真山は「はぁ?」と分からないといった反応を返しますが、御上は「僕の大切な人だ」と返して第2話が終了しました。

ここでの考察ポイントは以下の通りです。

・真山と御上の同級生が「破壊する」といった同じ趣旨の言葉を使用したのは偶然なのか
・御上にとって同級生はどういった存在で、その同級生は現時点でどうなっているのか

御上の同級生だった生徒と今回の事件の犯人である真山が似たような趣旨の発言をしていることから、何かしらの繋がりがあるのではないかと考えることができます。ただの偶然と捉えることもできますが、「破壊」というのはこの物語の一つのテーマのようなものであるともいえるため、関係がないとは一言で片づけることはできません。

また、御上の同級生については何があったのかまだはっきりとした事が明かされていません。ですが、御上の同級生の言動や存在が、現在の御上の原形を形作っているであろうことを考えるとその関係やその同級生がいまどうなっているのかが謎なポイントと言えます。

もこ丑

第3話は続きからになると想定されるため、何かしら明らかになると思われます。続きを待ちたいと思います。

まとめ

・第2話は謎を深める構造をしている
・動物を使った例えが多く、何が何を指しているのか考える必要がある
・生徒の小さな行動が大きな社会的な事件に繋がったことが判明した

第2話では、第1話のぼんやりとした謎が徐々に輪郭を持つようになりました。その分、分からなくなる謎も多く、話の関りや場面が次々に転換していくため第2話でありながらも内容が多重化して、構造の把握が簡単にはできないようになっています。

絡みに絡まった糸が何に繋がっているのか「考える」のが面白い作品が『御上先生』と言えます。
今後どんな展開を迎えるのか、毎週日曜日の放送が本当に楽しみですね。

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