【赤色3号】アメリカで使用禁止に!代替品は何が使われている?簡単にまとめ

【赤色3号】アメリカで使用禁止に!代替品は何が使われている?簡単にまとめ

合成着色料「赤色3号」について米食品医薬品局(FDA)が食品への使用を禁止することが発表されました。
日本では一部食品に対して許可されており、消費者庁は「赤色3号」の利用について「問題なし」としています。

赤色が使えなくなるってことはないよね?
代替品には何があるんだろう

代替品の安全性はどうなのかな?

「赤色3号」が使用できなくなると言っても、赤色の色素がすべて使えなくなるというわけではありません
本記事では、「赤色3号」の代替品には何があるのか、その安全性について簡単にまとめました!

目次

赤色3号の代替品は様々

「赤色3号」がアメリカで使用禁止になることによって、アメリカから赤色の食品がなくなるというわけではありません着色料の代替品はいくつか存在しています。代表例を3つ以下にまとめました。

合成着色料:赤色40号

着色料

赤色40号(アルラッドAC)
・アメリカにおいて代替品としては広く使用されている
・赤色3号と同様の合成着色料となっている
・動物実験で多動性や発がん性物質の含有が指摘されている
・清涼飲料水やお菓子に使用されている

「赤色3号」と同じ合成着色料の一種となっており、アメリカでは使用禁止となっていません。
既に、代替品として使用されており、着色力も申し分ないようです。

アメリカ以外の国では、特定の商品に対してのみ利用を制限したりしているようです。
日本では使用が認められてはいるようです。イギリスや欧州では、利用を制限すべきだと勧告を出しています。

もこ丑

注意欠陥多動性障害に影響があるかもということで、将来的に使用が制限される可能性もありそうです

天然着色料:カルミン

コチニール色素の水溶液
鹿光生物科学研究所 より抜粋

カルミン(コチニール色素)
・虫から抽出した動物由来の食品用の天然着色料の一種
・アレルギー反応が出る場合がある
・酒や菓子類、ハム・ソーセージ類、化粧品の着色に使用される
・赤色顔料や絵の具(カーマイン)として使用されてもいる
・phによって色が変化する

カルミンは動物由来の天然着色料の一種となっています。「赤色3号」のような合成されたものではなく、もともと自然に存在する昆虫を原料としているため、科学的には安全とされています。

カルミンは酸・アルカリの割合を示す「pH」によって色調が変化する特徴があります。
酸性ではオレンジ色、アルカリ性側では赤紫に色になる。タンパク質が多く含まれる食品に混ぜると紫色になるようです。

アメリカでは使用制限されておらず、欧州連合では一部利用を制限しながらも食品への使用を認可しています。
日本では食品衛生法によって表示義務が課せられており、それに従ってカルミンは使用されています。

もこ丑

動物由来ということもあり、アレルギー反応が出ることもあるようです
化粧品では口紅に多く使われているようです

天然着色料:ビーツ・ビートレッド

ビーツの写真

ビーツ・ビートレッド
・ケルト語の「赤の意」に由来した野菜の一種
・ロシア料理として代表的な「ボルシチ」が有名となっている
・赤ビート色素が着色に利用される
・乳飲料、明太子、チョコレート、ケーキなどに利用される

ビーツは野菜の一種となっておりビーツから作成される赤ビート色素は、青系の強い赤色となっておりチョコレートをピンク色に着色するといったことに使用されています。特にイチゴ味のチョコレートなどの製菓の着色に使われています。

また、ビーツには「硝酸イオン」が含まれていることが特徴的になっています。
「硝酸イオン」には血管を拡張し血流を改善する作用があります。
そのため、「血圧の降下」「冷え性の予防」「むくみ改善」といった効用がビーツにあるとされており、安全性や健康面では問題がないと言えるでしょう。

EUを始めとして中国において、代替品として食品業界で利用され始めているようです。

もこ丑

食品に利用されることが多いようです
栄養面でもメリットがあるのはいいですよね

日本の企業や消費者にできること

話し合う人たち

アメリカでの「赤色3号」の使用禁止によって、食品添加物について日本でも注目を集め始めています。
日本ではまだ「赤色3号」は利用禁止となっていませんが、今後の動向によって利用禁止になる可能性もあります。

もこ丑

では、日本の業者や私たち消費者は何にできることは何があるのでしょうか?

食品添加物に関して要点として考えうるポイントを以下にまとめました。

日本での対応

・規制の見直し
・健康リスクの再評価

・安全性に配慮した企業への援助

日本政府としては、「規定を定める」ことが重要となります。
法律などの規定は企業や個人ではどうにもできません。また、日本での基準がないといくら企業が製品を作ったとしても認められず販売ができないでしょう。

また、健康リスクを判断するには企業だけの努力では埋まらない部分があると考えられます。国が本格的に対応を起こすことによって安全性を考慮する研究も進むと考えます。加えて、企業が安全性の高い技術を使えるようにするため、援助を惜しまないことも国としての役割であると言えます。

安全性を確かめること、それを広めることが国としての需要な役割と考えられるでしょう。

もこ丑

規定がなければ何も始まりませんよね
政府としてどんな対応をするのか見逃せません

企業の対応

・輸出入する原料や製品の選定
・代替品を使った製品の開発

日本で製品を作る企業としては安全性を確かめたうえでの製品開発が重要となってくると考えられます。
特に「原料」については企業が選定をすることになります。以下に安全性に考慮する事が出来るのか、企業自体も知識を蓄えそれを製品に生かすことが今後課題となってくるでしょう。

代替品を利用した製品を再度作り上げることは味が変わったり、製法が変わったりした可能性もあるためより一層の企業努力が必要となるでしょう。

もこ丑

製品を作るための原料に目をしっかり向ける必要があります
消費者としても注目したいポイントですね

消費者の対応

・食品成分表示の理解を深める
・着色料について正しい知識を付ける

私たち消費者にとって「安全性」はとても重要なことになります。
安全性を真に判別する力を付けることによって、自身や周りの人々を危険や脅威から守る事が出来ます。

そのため、安全性を見極めるための「正しい知識」が必要不可欠となるでしょう。

もこ丑

何が良くて、何が悪いのか。
判断できないと自身の安全が確保できないと言えるでしょう

まとめ

・赤色3号の代替品は「合成着色料」「自然着色料」と様々
・安全性等は着色料によって異なっている
・消費者としては今後の動向に注目を続けることが重要

ここまで、「赤色3号」の代替品には何があるのか、その安全性はどうなのか、そして日本での対応はどうなるのかについて簡単にまとめてきました。

消費者としては今後も食品添加物系の動向に注目する必要があります
日本政府がどう対応するのか、そしてそれを受けて企業がどう対応していくのか、見逃さないようにしたいですね!

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