人間は「右利き」「左利き」「両利き」に分かれており、幾度となくその違いやメリット・デメリットが囁かれてきました。アメリカの著名な小児科医である「アーノルド・ゲゼル」が発表した研究によると4歳ごろになってようやくどちらが利き手となるかがはっきりと分かると報告されています。

4歳で分かるなら、
見分けるポイントは何なんだろう?



左利きの矯正は辛い事も多い。
左利きの矯正は本当に必要なんだろうか?
本記事では、ふっと思った疑問を解決すべく、4歳ごろまでにどちらが利き手なのか見分けるポイントと左利きだった場合に、矯正をすべきか否かを左利きに聞いたメリット・デメリットを加えて簡単にまとめてみました。
利き手を見分けるポイントは4つ


赤ちゃんは生後3か月程度で「ものを握れる」ようになるとされており、利き手がはっきり決まるのは4歳くらいとなります。赤ちゃんの利き手がどちらなのか見分けるポイントは4つあるとされています。
・自発的に何かを取ろうとしたときに伸ばす手
・誰かに差し出されたものを受け取ろうとする手
・スプーンやフォークなどを持つ手
・転びそうになったときにとっさに出る手
転びそうになったった時にとっさに出る手は、大人でも利き手となることが多いです。
あげた4つのポイントはあくまでポイントなため、確実ではないことをご留意ください。
どちらの手が利き手であっても、その後の対応や環境次第によって好転したりする場合があります。子供やその人にとって何が大事なのか見極めて対応を決める必要があると言えるでしょう。
左手の無理な矯正が不要な理由
左手の矯正は現代ではあまり必要なことではないとされています。
その理由は以下の3つになります。
・矯正時に強いストレスがかかる
・左利き用のユニバーサルデザインが増え始めた
・左利きはスポーツ面でメリットとなる
便利なものが増えた現代では、左手の矯正は必ずしも必要ではないこととなりつつあるようです。
矯正時のストレスは計り知れず、左利きであることによって得られる恩恵もあるため、左利きの矯正は行われないことが多くなりつつあります。
特に球技等のスポーツでは、右利きとは異なる軌道を描くことが可能であるため重宝される傾向が現在でも強く残っています。
また、利き手に関係なく使用できる製品が増加していることも、「矯正」をする必要がない大きな理由となっています。



では実際に左利きの人達は「矯正」をしたのでしょうか
左利きの家族や友人、世間の左利きの声を以下にまとめてみました
左利きに聞いた「矯正」のメリット・デメリット


「矯正」することは、現代ではあまり不要とされていましたが、私の周りには家族や友人に左利きが多く、聞くと全員が「左利きから右利きにする矯正をした」と答えました。
「矯正」することが現代では不要とは言うものの「矯正」をすることは多いようです。
実際に左利きに聞いた「左利きを矯正すること」のメリット・デメリットは以下の通りでした。
「矯正」するといってもすべてを右利きに「矯正」するわけではないようです。
一番多いのは「文字」を書くときの利き手を「矯正」することで、食事の箸を持つ手を「矯正」することはほとんどしなかったという回答となりました。
文字を書くことは、左から右に横書きする特性上、「矯正」したほうが綺麗に文字を書くことができて、手も汚れにくいということに起因して左利きを右利きに矯正することが多いようです。
食事の箸を持つ手は「矯正」をすることで嫌な思いをした経験があるという声がほとんどで、無理な矯正をせずに「左利きのまま」とすることが多かったようです。
右利きと食事する場合は、並び方によっては肘同士が当たってしまい、大変不便な思いをします。ですが、席順の並びを変えるといった機転を利かすことで不便さは無くすことが可能です。



家族が左利き、友人が左利きですが、困ることは特にありません
どちらが利き手であっても過ごしやすい世界になることが一番重要ですよね!
まとめ
・左利きかどうかは4歳で決まる
・世間のものは右利き優位であるため、不便さは拭えない
・無理な強制は悪影響を及ぼす
・どちらが利き手であっても過ごしやすい世界になることが最重要
本記事では「利き手の判定方法」及び左利きの実際の「矯正」についての実情を聞き取ったことを簡単にまとめました。
興味深い内容も多く、右利きである私自身も勉強となりました。
家族や友人に左利きが多く、左利きであることの不便さや便利さをいくつか聞いたことで「どちらが利き手であっても過ごしやすい世間になる」のが一番重要ではないかということに気が付きました。
まだまだ、世間は右利き優位なことが多いです。
双方にとっても過ごしやすい世間にするためにも新しい製品のデザインや商品は注目してどちらも使いやすいものを取りそろえるようにしたいですね!