日本人の主食として欠かせないのが「お米」です。そんなお米ですが、ずっと値段が高騰していますよね。去年からずっと値段が3,000円から高いときは5,000円と値段は一向に下がらないままとなっています。
そんな中、政府は高騰する米価を抑えるための「備蓄米」の放出を決めました。
政府が放出するのは「政府備蓄米」というものになります。

備蓄米を放出すると何が変わるの?
そもそも備蓄米って何?



お米の値段は安くなるのかな
値段は高騰したままって噂はほんと?
本記事では、「政府備蓄米」とは何なのか、備蓄米放出によって本当にお米の値段は下がるのかを簡単にまとめました。
政府備蓄米は基本的には主食用としては販売されない


政府備蓄米は、凶作が起こった時でも飢餓が起こらないようにするために蓄えられた米のことを指します。
2年凶作が続いた場合でも国民全体が食べていける量となっています。(約100万トン程度)
毎年一定の量を買い足して、一番古い米を交換する制度を取っており、交換された米は市場に流れることは滅多になく、そのほとんどが飼料になったり、学校給食や子ども食堂、フードバンクなどで使用されたりといったことに利用され、主食用としての販売は原則行われません。
そのため、今回の政府備蓄米の放出はかなり異例であることが分かります。



お米の放出量は21万トン!
去年の米の生産量と集荷業者が集めた米の量の差分にあたります
米の流通の流れを正常にするために備蓄米を放出
政府が備蓄米を放出する理由は、高騰する米の価格を抑えるためです。
ではなぜ、備蓄米を放出することで米の価格高騰を抑えることが可能なのでしょうか?
それは、米の流通の方法に問題があるとされています。
お米の値段は去年から1,000円以上増加


2024年の2月から2025年の2月までに米の店頭販売価格高騰は1,000円以上高騰しています。
新米が出た段階で値段が落ち着くと思いましたが、そうはなりませんでした。
それには、米の市場流通が大きな問題となっています。



他の食品も高騰していますが
米の値上がりは異常のように感じますよね
米の流通の流れの理想と予想


米の流通は、「農家 → 卸売り業者 → スーパー・小売店 → 消費者」という流れが通常の流通ルートとなっています。
高騰が起こってしまったのは、米の生産量が減った時点で「卸売りの業者」が「売り渋り」を行ったことに問題があるとされています。
政府の思惑としては「備蓄米」を放出することで、「売り渋り」を行う業者が米を手放すことを目的としていると考えられます。市場に米が増えることで流通価格は需要と供給の曲線に従って価格は落ち着きます。



本当に価格が下がるかはわかりませんが、ある程度は落ち着くと想定されます。想定であるため価格の動向を見逃さない必要があるでしょう
まとめ
・政府備蓄米の放出はかなり異例の事態
・備蓄米の放出は米の価格高騰を抑えるため
・消費者は米高騰の問題について惑わされないようにするのが重要
政府の備蓄米の放出はかなり思い切った決断であると考えられます。
備蓄米の放出によって高止まりしている米の価格高騰が収まるとよいのですが、今後価格がどうなるのかが重要となってくるでしょう。業者の動向によっては価格が下がらない可能性もなくはありません。
私たち消費者は、米の価格や業者の動きなどに注目をし続けることが重要となります。常に新しい情報を集めながら、どうすればよいのかしっかりと考えて向き合っていきましょう!