【MLB】マイナー契約とメジャー契約の違いって何?図解で分かりやすく違いを解説!

【MLB】マイナー契約とメジャー契約の違いって何?図解で分かりやすく違いを解説!
契約書にサインするアスレチックス森井。左はファインスタイン副GM(アスレチックス球団提供)(Nikkan Sports News.)
契約書にサインするアスレチックス森井翔太郎選手。左はファインスタイン副GM(アスレチックス球団提供)(Nikkan Sports News.)

2025年1月16日に東京の桐朋高校3年生の森井翔太郎選手が、アスレティックスとマイナー契約を結んだことをアスレティックスの球団側が発表しました。

もこ丑

高校卒業後に日本のプロ野球・大学を挟まずに直接大リーグ入りするのは稀なんだとか!!
契約総額は176万5000ドル(日本円で約2億7300万)!
学業補助金分が入っているようです(25万ドル:約3900万円)

森井翔太郎選手は、ピッチャーとして最速153キロの速球と高校通算45本のホームランを打ったバッティングで「投打の二刀流」としてアメリカのメディアで話題になっており、日本以外にも進路に注目が集まっていました。

そんな森井翔太郎選手が契約した「マイナー契約」は「メジャー契約」と何が違うのでしょうか?

メジャーリーグは大谷選手で知ったけどマイナーって何?

MLBの下部組織の仕組みとか実はよく分かってないんだよな

もこ丑も違いがよく分かっていなかったので調べて簡単にまとめてみましたので、ご覧ください!

目次

MLBの概要を簡単に説明

アメリカの球場の写真

そもそもMLBとは何か

MLB(メジャーリーグベースボール)はアメリカ合衆国及びカナダ所在の30球団により編成される、世界最高峰のプロ野球リーグとなっています。日本では「メジャーリーグ」「大リーグ」と呼ばれることが多くなっています。

アメリカン・リーグ(AL(ア・リーグ))ナショナル・リーグ(NL(ナ・リーグ))の二つのリーグに半分ずつ別れて構成されており、そのリーグの中でも東地区・中地区・西地区の3つの地区ごとに分かています。

もこ丑

各リーグ3地域ごと、5チームずつに分かれて試合をしているんですね!
試合はシーズンに分かれているようです

MLBの試合は年間162試合+オールスターゲーム+トーナメントの試合がある

MLBはいくつかのシーズンに分かれており、それぞれで試合の数が決まっています。
30球団がレギュラーシーズンの162試合を戦い、次のポストシーズンに出場できる枠を競い合います。
ポストシーズンに出場できるのは各地区の優勝チームと優勝チーム「以外」の勝率上位3チームとなり、両リーグ合計12チームとなっています。

その後、ア・リーグとナ・リーグの各リーグごとにワイルドカードシリーズ(3戦2勝制)デビジョンシリーズ(5戦3勝制)リーグチャンピオンシップ(7戦4勝制)の順番に戦い、リーグチャンピオンを決定します。
そして、リーグチャンピオンチーム同士がワールドシリーズ(7戦4勝制)で戦い、勝利チームがワールドチャンピオンとなります。

もこ丑

レギュラーシーズンは4月上旬~9月頃まで
ポストシーズン以降は10月~11月頭までとなっています

マイナー契約はメジャーリーグでのプレー確約なしの契約

野球 ベースボール ホームラン
野球 ベースボール ホームラン 金属アート看板

マイナー契約とメジャー契約は大きく内容が異なっています。特に、メジャーリーグでのプレーが確約されているかいないかが大きな違いとなっています。
なぜマイナー契約というものがあるのかその概要と、マイナー契約とメジャー契約の違いについてまとめてみました!

メジャー契約とマイナー契約の違い

メジャー契約とマイナー契約の違いを簡単にまとめてみました。

項目メジャー契約マイナー契約
枠数40枠(25人+15人)変動あり(1000人~1200人)
給与契約年俸制シーズン制
(オフシーズンは給与なし)
最低給金50万7500ドル(約5938万円)標準月額1100ドル(約13万円)
レベルによって上下あり
メジャーリーグでのプレー確約(ベンチ入り待ちを含む)できない・確約なし
出場できる試合メジャーリーグ・マイナーリーグマイナーリーグ
降格・昇格ありあり
移動方法球団専用バス
球団専用チャーター機
バス移動
飛行機(エコノミークラス)

メジャー契約というのは、ベンチ入りすることの出来る40人枠に入れることを保証した契約のことで、マイナー契約というのは、その枠には入れない契約ということになります。

どちらも試合に出場はできますが、マイナー契約の場合だとレベルごとに決められたマイナーリーグに出場することとなります。

MLB球団の40人枠に入れないとメジャーリーグの試合に出れない

レギュラーシーズン前の時点で、ベンチ入りをする25人、通称「25人枠」とベンチ入りに入る資格を持つ選手としての「ロイター枠」が15人の計40名の選手を決定します。

メジャーリーグはベンチ入りを含め全部で25人の選手でレギュラーシーズンや後半のポストシーズンを戦うことになります。途中で25人のうち怪我をしてしまったり、戦績が悪かったりした場合メジャー契約をした40人の中から選手を入れ替えながらチームは試合を戦っていくことになっています。

メジャーリーグに選手として出場できる選手はアクティブロースターと言われており、この25人はメジャー契約をする40人の枠に含まれています。

もこ丑

40人のメジャー契約選手のうち、25人に入ると実際にメジャーリーグの試合に出場できます。残りの15人は出番を待つ状況となりますが、メジャーリーグの試合に出場するチャンスがある状態となります。

メジャー契約を結べなかった選手はマイナーリーグに出場しメジャー昇格の機会を待つ

MLBのメジャーリーグ、マイナーリーグの構造を図式化

マイナーリーグ(minor league baseball)
メジャーリーグの下部組織としての役割を果たす複数の野球リーグの総称
複数のレベル(カテゴリー)が存在し、選手のスキル経験に応じたリーグでプレーをして昇格を目指す

マイナーリーグは最上位をメジャーリーグ(MLB)とした8層になっており、将来有望な選手をたくさん確保するための多層リーグ構造になっています。マイナーリーグのほとんどが一つのチーム・球団として独立して経営されているのが特徴的です。

マイナーリーグの最上位である3A(トリプルA)クラスには、MLB球団の40人枠のうちの15人も含まれており、40人枠のうちの15人の選手は3Aクラスで試合を積みながら、メジャーリーグへの出場機会をうかがうことになっています。

メジャーリーグ(MLB)までは、試合での成績によってシーズン中であっても昇格・降格があります。
マイナーリーグからメジャーリーグに出場するまで、約3年ほどかかるとされており、選手の実力や成長具合によってまちまちなんだとか。

また、マイナーリーグからメジャーリーグへ選手が1人出場するには、メジャーリーグに出ている選手を1人放出しなければいけません。そのため、マイナーリーグからメジャーリーグへの昇格はかなり難しく狭き門であると言えます。

まとめ

マイナーリーグはメジャーリーグ(MLB)の下部組織
マイナー契約ではメジャーリーグ(MLB)に出場できる権利がない
・メジャーリーグ(MLB)に出場するのはマイナーリーグの狭き門を駆け上がった選手のみ
・戦績が悪ければマイナーリーグに降格することもある
・メジャー契約は年俸制、マイナー契約はシーズン制で給与が支払われる
・移動や食事、給与などメジャー契約とマイナー契約では待遇が大きく異なる

今回MLBについて調べてみて、日本と比べても何から何までスケールの大きさの違いを感じるとともに、メジャーリーグの第一線で活躍するのがいかに難しい事なのか実感が湧きました。

森井翔太郎選手3年でメジャーリーグへの昇格を目指すとのことです。
3年後の2028年には、アスレティックス本拠地がラスベガスに移転するので、華やかなメジャーリーグデビューが期待されます!

どんな活躍を見せてくれるのか、今後が本当に楽しみですね!

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