お餅はノド以外にも詰まる!安全においしくお餅を食べるためには?

お餅はノド以外にも詰まる!安全においしくお餅を食べるためには?

お正月と言えば、おせちにそしてお雑煮ですよね!
おめでたい気持ちで新年を迎える中でも、お雑煮に入っているお餅は毎年多くの方がノドに詰まらせて窒息死してしまうというニュースが出てしまいます。また、腸で詰まることによって「腸閉塞」が起こるケースもあるようです。

もこ丑

お餅は窒息事故で亡くなる方が多いです
年間で3500人を超えるんだとか

どうしてお餅は詰まりやすいのか、安全においしく食べるにはどうすればいいのか調査しました。

目次

お餅の窒息事故はほぼ高齢者で、1月が最多

お正月に必ずと言っていいほど日本で食されている「お餅」。
お餅はおいしいですが、同時に死亡事故も発生するほど危険に満ちています。
そんなお餅によって一体どれぐらいの人数と年齢の方が窒息事故を起こしているのか、いつが一番事故が多いのかまとめました。
<参考データ:消費者庁 年末年始、餅による窒息事故にご注意ください! より>

窒息事故は全体の8割が65歳以上の高齢者

消費者庁 年末年始、餅による窒息事故にご注意ください!
消費者庁 年末年始、餅による窒息事故にご注意ください!

データ統計がある令和元年のデータでは、年間3500人を超えており、中でも80歳以上の高齢者は2500人となり、最多となっています。65歳以下であっても窒息事故は少ないですがゼロではありません。

窒息事故としてはノドに詰まる事象が一番多く、腸でお餅が詰まることによって「腸閉塞」が引き起こされることもあるようです。

窒息事故は1月の三が日が一番多い

消費者庁 年末年始、餅による窒息事故にご注意ください!

餅の窒息事故は1月が一番多く、三が日に一番多く発生していることが分かりました。
また、男女別では男性のほうが死亡率が高くなっているようです。

焼き餅や雑煮の食べる機会が一番増える三が日が一番危険性が増しています。
特に、焼き餅よりも雑煮のほうが窒息事故が多いようです。

お餅が詰まりやすいのはお餅の特性のせい

焼き餅のフリー画像
焼き餅のフリー画像

お餅が詰まりやすいのはお餅の特性のせいであるとされています。
そんなお餅の特性について、簡単にまとめました。

お餅の特性:温度が下がると硬さが増す

お餅は温度が60℃から30℃に低下すると、4倍の硬さに戻ります
もちもちとした柔らかさが少しなくなり、もっちりとした感じになるようです。

加熱して柔らかくなったお餅を口内に入れた場合でも、お餅は体温程度まで温度が一気に低下するようで、一瞬で硬くなるようです。カチカチになるわけではなく、ねっとりとした感じになるため、詰まりやすくなるようです。

お餅の特性:冷えるほどくっつきやすさが2倍に上がる

堅さが増すのと同時にくっつきやすさ、つまり付着性が約2倍に上がる結果が出ています。
また、人間の体内にお餅が入ると、消化酵素の関係によって温度が人肌ほどに下がることが判明しています。
そのため、温度が下がりくっつきやすさがもっと上がることで、詰まりやすくなるようです。

お餅の特性:噛んでもバラバラになりにくい

お餅は噛んでも薄く伸びて、完全にばらばらにするには嚙み切らなければいけません。
口に入れた大きさでそのまま飲み込むこととなります。

想定よりも大きく口に含むことで、詰まりやすくなる原因となっているようです。

お餅を安全に食べるには

お雑煮のフリー画像
お雑煮のフリー画像

お餅にはその特性のため詰まりやすい性質を持っていますが、そのもちもちとした触感は他にはなく食べていておいしいものでもあります。

安全においしく食べるために、気を付けたいことをまとめました。

お餅は温かい状態で食べる

お餅は温度の低下によって、硬さと付着性が上がるため詰まる危険性が上がります。
そのため、お餅はできるだけ温かい状態で食べるようにしたほうがいいとされています。

口内に入ってしまえばある程度温度は下がってしまいますが、出来るだけ温かい状態で食べることができれば危険性が少なくなります。
お餅を食べる際は、温めてから早めに食べ切るようにしましょう。

お餅を小さく切って、よく噛んで食べる

お餅は噛むと薄く伸びるため、完全に噛みきる必要があります。
また、口に入れた大きさでそのまま飲み込むことになります。

体内で詰まらないようにするには、もともとのサイズを小さくしてよく噛んで食べることが最重要となります。初めから一口サイズにお餅をカットするか、食べる際に一口大かそれ以下に切ってから食べると詰まる危険性を減らすことができるでしょう。

細かくしすぎるとお餅独特の触感が損なわれる可能性もあるため、2~3㎝程度のサイコロ状にするのが食べやすくお餅としても楽しめると思います!

お餅を食べる際は、口内を潤してから食べる

お餅は口内で温度が下がると硬さと粘度が増します。胃の中だけではなく、唾液に含まれる消化酵素で口内から消化を促進していくことが重要となります。また、口内を潤すことで口内にお餅がくっつくことを防ぎ、消化を円滑にすることができます。

特に高齢者や小さい子供は特に噛む力が弱い場合が多く、唾液の量も少ないため消化を助けるための手立てを講じる必要があります。

注意点として、口内を潤した際にのんだ飲み物と一緒にお餅を飲み込まないようにする必要があります。
飲み物と一緒に飲み込んでしまうと詰まる危険性が高まるため、過分な水分と一緒にお餅を食べることは避けると良いでしょう。

まとめ:お餅の食べ方に気を付けて食べれば問題なし

・お餅によって年間3500人ほど窒息事故が起こっている
・お餅はその特性から詰まりやすい
・お餅は細かく切って食べやすくすることで詰まる危険性が減らせる

お餅はもちもちとした触感とびよーんと伸びる様子が楽しくておいしい食材の一つです。
危険性はあるものの、食べ方を工夫すれば詰まることもなく楽しく美味しく食べることができます。

お餅で悲しい事故が起こらないように、食べ方に気を付けて楽しいお餅ライフを過ごしたいですね!

お餅をカットする際には、包丁でカットするのもおすすめですが、お餅を6等分にカットする器具や削る器具など安全にお餅を加工する器具も多く売られています。
便利に使ってお餅ライフを楽しみましょう!

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