【ネタバレ注意】本記事の内容は「推しの子」最終巻の書き下ろしのネタバレを含みます
『推しの子』最終巻の16巻が2024年12月18日(水)に発売されました!
連載終了時に賛否両論があった本作。
書き下ろしで明かされたある真相は、
連載時の最終話で話題になったタイトルの【】の意味と登場人物たちのその後でした。
タイトルの【】の意味は、ネット掲示板のスレッドタイトル
【推しの子】のタイトルにもある【】(すみつきかっこ)は、某○ちゃんねる風のネット掲示板のスレッドタイトルでした。
書き下ろしでネット掲示板が映り、【推しの子】好きな芸能人について語る
といったスレッドが掲示板に立てられ、コメントがぽつぽつと書き加えられていました。
作中の「15年の嘘」が過去の作品となっており、連載時の最終話から何年か経っていることが分かります。
タイトルの【】(すみつきかっこ)については、様々な推論がありましたが、
本作のタイトルはその強調タイトルの一部だったことが明かされたと言っていいでしょう。
登場人物たちのその後
書き下ろしの登場人物たちのその後については。巻末18ページ部分。MEM視点のその後のエピローグという形で物語が書き下ろされました。簡単ではありますが、それぞれの主要キャラについてその後をまとめました。
冒頭6ページもコミックスでの書き下ろしとなっており、こちらは星野ルビーの様子が描かれています。
星野ルビー:トップアイドルとして孤独な星として輝く
トップアイドルとして孤独に輝く星になった星野ルビーの姿が描かれました。
連載時の最終話の後の話になっているようです。
星になってしまったアクアに夢のアイドルのアイに手を伸ばすルビー。
ちょっと悲しく、切ないカットだと感じました。
MEMちょ:自称JDとしてB小町のプロデューサーに
MEMちょは女子大生になっており、自称JKから「自称」の肩書は残した模様。
B小町を引退して、B小町のプロデューサーとして活躍をしているようです。
有馬かな:天才役者としてハリウッドデビュー
有馬かなはB小町をやめ、本格的に役者として活躍をしており、ハリウッドデビューを果たしました。
「私は私」といった有馬かなが持つ強さ、女の子の強さが描かれました。
最後まで等身大の女の子として表現されたのが有馬かなだったと思います。
黒川あかね:役者として活躍中だが、オカルトにハマる
「ララライ」の新作舞台ロングランから分かるように、役者として有馬かな同様に黒川あかね自身も活躍をしているようです。
オカルトにハマっている様子も描かれ、アクアのことをずっと想っていることが伺えます。
姫川大輝:役者として活躍だが限界寸前
黒川あかね同様に役者として活躍を続けている模様。
アクアが死んでしまったことで、自身も死を選択しようとしたが、ルビーという家族がいるため、生きることを選択した様子。
ぎりぎりで何とか生きている様子が痛々しく描かれています。
まとめ:それぞれの立場と思いを抱えながらアクアのいない世界を生きる
書き下ろしは、それぞれの様子が描かれただけで、アクアがいなくなってしまったことがなくなるわけではないという、バッドエンドの補完のような内容となりました。
アクアのした選択が誰も救われない選択であったことを強く示した内容であったと思わされました。
最終巻読了後のSNSの反応
連載終了時に賛否両論があった本作。実際に単行本が出された後のSNSの反応をまとめてみました。
推しの子最終巻読み終えました…
— まっくろごますけ (@sesame_TigerP) December 18, 2024
多くは語らないけどとりあえずこれ置いときます pic.twitter.com/whYbGz9gnB
推しの子
— チラシ🐖 (@tirashi2) December 17, 2024
最終回の1話前←炎上
最終回←炎上
最終巻←炎上
なんなんこの作品?
推しの子最終巻、いやぁなんとも💦描き下ろしエピソードのとある言葉は自分には刺さったな…推し活をする理由がもしかしたらそれかもしれない。 pic.twitter.com/zDJZnyVol6
— リョウ@推し活!💎 (@fate8159) December 18, 2024
内容がバットエンドの補完であったことと書き下ろしがペン入れされてない下書きだっただけに、酷評が大変多かったようです。中盤の内容が面白かっただけに、最終話の引きと物語の終わり方が悪目立ちしてしまったいい例になってしまったと言えます。それでも、メッセージ性は強く、読者に響くような言葉もあったようです。
まとめ:賛否両論はあるが個人的には読んでよかった
最終巻の世間からの評判は、酷評が目立ち、さんざんな評価となりました。
それでも、私はこの物語が好きです。物語の終わり方が納得いかない点もあるとは思いますが、ちゃんと完結したところは評価すべきだと思っています。
わくわくした展開やドキドキした話、コミカルな内容や現代社会に刺さるようなエピソードも多く書かれた本作。
賛否両論はあるかと思いますが、読んでよかったと私は思いました。
読み直すことで新しい発見もあると思います。また、他メディアでも展開があるので、そちらにも目を通して、楽しんでいきたいと思います。
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