今の日本社会に切り込む内容と散りばめられた謎が注目を浴びて話題になっているドラマ、日曜劇場「御上先生」でついに官僚教師である「御上孝」の過去に何があったのか明らかとなりました。

御上の過去に起こったことは壮絶でした
まさかの人物が繋がっていて驚きました!
本記事では、御上先生の過去に起きた事件の詳細と御上の兄「宏太」のやろうとしたことを簡単にまとめ、今後の注目点を考えてみました。
<※以下、「御上先生」のネタバレを含みます>
御上孝の過去について
御上孝の過去は、御上孝がどういった人物なのか、何が目的で隣徳にやってきたのかといった根幹にかかわる内容が大いに含まれています。過去に何があったのか、簡単にまとめてみました!
過去の事件と人物関係
人物関係ポイントは以下の通りです。
「御上孝」と隣徳学院の養護教諭である「一色真由美」には学生時代で関りがあった
「一色真由美」は「宏太」と親密な関係であり、御上孝のことも気にかけていた



まさか養護教諭の一色が関わってくるとは思っていませんでした
御上孝の兄である「宏太」は孝にとって目標とすべき指針だった
「御上宏太」は御上孝の兄であり、孝にとっては「僕の全て」と言わしめるほどの影響力を持っていた人物だったようです。物事を見通して理路整然と考える御上孝の根幹を作ったのは、兄である「宏太」の考え方が元であることも明かされました。



「宏太」は、聡明だっただけでなく関わった人物に寄り添える人物であったがゆえに、過去の問題が起こったようです
「宏太」の死因は感電死
「宏太」はその広すぎる視野で、中等部から高等部に進学できなかった生徒に対しても気を配っていたようで、おかしいと思ったことに対して目をそらさず抗議を行っていたようです。
学校側の対応として「宏太」個人へのフォローは行われていたようですが、「宏太」の助けたいという思いを汲んでくれるような環境ではなかったようです。
終いには、母に知られたことと弟の孝に辛い思いをさせていることが引き金となり、抗議の形は過激に加速してくことになってしまったと考えられています。(御上孝は、自身が最後に兄を追い詰めてしまったと思っているようです)
御上の兄が抗議の最終形態として「自死」を選んでしまったのは、以下のことが考えられます。
・宏太の感受性を受け止めて、寄り添える人物や導ける人物がいなかった
・これまでの社会になかった発想を受け止める環境が、日本社会としてなかった



「宏太」は聡明過ぎたが故に周りに理解されなかった可能性があります
Personal is Political(個人的なことは政治的なこと)、「宏太」の言葉が刺さりますね
「宏太」の死後に起こったこと
「宏太」の死後、社会には後追い自殺が増え、社会的にも大きな問題となったようですが、「宏太」が本当に伝えたかったことは成し遂げられたかは確認がまだできませんでした。多くの問題を抱え、時が流れたことから本当の改善にはいったっていないことが伝わります。
御上家については、母である苑子がおかしくなってしまい、「孝」は兄と間違われる辛い状況を強いられることになりました。また、「孝」自身は兄のような存在を生まないために官僚になりましたが、組織単位の大きなもの一人では動かせない現実に打ちのめされることになりました。
一色も過去のその後の動きは明かされていませんが、隣徳学院に勤め始めた段階で生徒たちの状態からや教育のおかしさをどこかで抱えて、「御上孝」に相談を持ち掛けたと考えられます。一色は生徒たちだけでなく「御上孝」自身も救われてほしいと思っているのではないかと私は考えています。



一人一人の行動は蝶の羽ばたきと似ていますね
今後どう作用していくのか見逃せません
御上孝の過去が明らかとなって何が変化したのか


御上孝の過去が明らかとなったことで、変化がありそうなところは以下の部分があると考えました。
・御上孝自身が、向き合えていなかった問題に向き合えるようになった
・3年2組の生徒とつながりが深くなり、協力しあえる体制になった
以上の点を考えた理由は以下の通りです。
映像効果から分かる御上孝自身の変化
大きな点として、御上孝が大きな一歩を踏み出したと言えることが考えられます。
これは、話の流れだけではなく、映像効果が御上孝自身の変化を表していると私は考えました。
御上の過去が明かされるまで、御上孝がこれまで生徒と会話をしたり、何かを発言する際の御上孝の目には「光」が宿っておらず、どこか暗い瞳が印象的でした。また、御上がいる部屋はどことなくトーンが暗く、「光」がさすような明るい演出はあまりありませんでした。「顔は笑っているが目が笑っていない」という表現があっていたように思われます。
しかし、過去を明かした後の御上孝の目には「光」が差し込まれており、その表情や瞳は感情に溢れてとても印象的でした。また、過去を3年2組の教室で生徒に明かした際には、教室内に光が差し込み、生徒たちが御上の内情を受け止めて光に受け止めるような感覚を持ちました。



言われてみればそうだったかも!?



生徒も先生を助ける展開は今までにはなかったかも……
御上孝が自身をさらけ出したことで、生徒と向き合う覚悟が決まった
生徒が先生を救う、助ける展開はいままの学園ドラマにはなかったように思われ、かなり斬新な展開であったなと考えさせられました。教師と言えど一人の人間であることには関わらず、富永や稲葉のセリフには心に刺さるものも多くありました。
一色との会話のおかげもあり、自身の過去を晒してすべてを話した御上孝は人間として一皮むけたような印象を受けました。生徒に向けて目をそらさないと宣誓したシーンは、強く目に光が宿っておりかなりの決意を感じました。
これまで以上に団結力が強まった3年2組が社会の問題にどうやって関わっていくのか、更に目が離せなくなりました。



生徒個人の問題も発生しており、クラスとしてどうやって乗り越えていくのか楽しみでもあります
まとめ
・「宏太」は御上孝の指針となった存在だった
・「宏太」の死因は感電死で、社会への抗議が自死であった
・一色と御上との関りが明らかとなった
・過去を明らかにしたことで御上は人間として成長し、生徒との団結力も生まれた
身近な人間の死、しかも一番親しんでしたものの死は堪えるものがあり、その苦しみは想像できません。それでも考えてどうにかしようとした御上孝自身は本当にすごいのだと感じました。
過去を晒して生徒と本当の意味で正面から向き合う決意をした御上孝が、今後どうやって生徒の問題と関わるのか、自身の問題や降りかかってくる社会問題にどう対応するのか本当に楽しみになってきました。
「考える」ことが一種のテーマである「御上先生」。社会問題がこれでもかと敷き詰められており、はっとさせられる話題も多いなと感じています。なぜ、どうしてと考えながらドラマを見るのは疲れもしますが、楽しいですよね!
今後とも、気になることをまとめていきたいと思います!
ここまでご覧くださりありがとうございました!
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