日曜劇場『御上先生』の第3話の放送され、多くの謎をはらんだ展開に大きな注目が集まっています。
考えることも多く、様々な考察が上がっています。
今回は、第3話の最後に登場した「怪文書」についてその謎に包まれた内容を解読していきたいと思います!

かなり謎があふれる内容ですが
これからの物語のキーとなると思われます
『御上先生』第3話の「怪文書」とは


まずは『御上先生』第3話に出てきた「怪文書」の内容を確認していきましょう。
「怪文書」が出てきた流れ
第3話の終盤で、教員が職員室に集まっている最中に御上と学年主任の溝端が口論となりかけた中、理事長である古代がそれを仲裁します。
そんな中、職員室のコピー機(FAX)が動き出し、一枚の文書が届きました。
その文書は、隣徳学院の誰かの不正を見ているといった謎めいた「怪文書」であった。
古代理事長は素知らぬふりをしてその場を立ち去り、御上はその去った後をじっと見つめていました。
第3話の終盤ということもあり、かなり衝撃的な内容となっていました。
古代理事長は「手の込んだいたずらだ」とこの「怪文書」を一蹴していましたが、御上はその様子をじっと見つめていました。



御上は古代理事長の様子をずっと見ていました
この御上の様子は考察のポイントとなります
「怪文書」の全文
<怪文書の全文>
隣徳はくにのまほろば
このくにに平川門より入りし者たち数多あり
お前の不正を私は観ている
倭建命
りんとくはくにのまほろば
このくににひらかどもんよりいりしものたちあまたあり
おまえのふせいをわたしはみている
やまとたけるのみこと
全文は上記の通りになります。
内容的に古事記の倭建命(やまとたけるのみこと)から取られています。



一つ一つの単語に注目して、内容を解読していきます!
「怪文書」の内容を解読
この項目では、一つ一つの言葉を取り上げて「怪文書」の内容を解読していきます。
古事記ベースの内容ということもあり難解ですよね。



学園ドラマだけあって、怪文書の内容も教育的ですね
詳細な内容を次にまとめました!
隣徳学院は「くに」にとって「心地の良い場所」
「隣徳はくにのまほろば」この文章を解読していきます。


隣徳学院は、実在する「聖光学院」の外観を借りており、立地もモデルである「聖光学院」と同様になっていると考えられます。Yahoo!のマップで見る限り、「聖光学院」は海抜49m~50mの台地の上に建造されています。
「まほろば」は丘・山つまり台地であるため、立地の条件として「隣徳学院」がすっぽりと当てはまります。
また、「くに」にとって「隣徳」が「みのり豊かで住みやすい」つまり、隣徳が「くに」にとって都合がよい場所であることを示していると考えられます。



隣徳学院は「くに」にとっては得がある場所であると
この一文が示していると考えられますね
「くに」は文科省?隣徳学院?
「怪文書」内の「くに」は狙ってなのか漢字の「国」の文字を使用していません。
漢字で記載しなかったことによって、「くに」が単純に国家権力の施設を示すものではないと言えるでしょう。
また、「怪文書」には「隣徳は」と始まり隣徳を主語に持ってきているため、「くに」に隣徳学院が入ることは考えにくいと考えられます。よって、「くに」は大きな組織ではなく、隣徳学院内の特定の誰かと考えることも可能となっています。



それでは「くに」は何を指すのでしょうか?
シンプルに文部科学省かもしれませんし、隣徳学院内の特定の誰か個人を示している可能性もあります。
「くに」が何を示すかによって、次の文の意味合いが変わってくると私は考えています。
「平川門」は裏で行われている「不正」のことを示している
「このくにに平川門より入りし者たち数多あり お前の不正を私は観ている」この文章を解読していきます。


平川門は、霞が関や永田町のある桜田門とほぼ反対に位置しています。(下記マップのピン部分が「平川門」)
各省庁がある正門を桜田門と考えるのならば、平川門は裏門となります。
「くに」が「文部科学省」を示すのか「隣徳学院の何者か」を示すのかによって、意味合いが変わってくるのではないかと考えました。また「入りし者たち数多あり」とあるため、その後の「不正」と絡むと何人もの対象者がいると考えることもできます。
以上を踏まえ、「くに」を指し示すものごとに「不正」の内容を考えてみました。
「くに」が「文部科学省」である場合
<不正と考えられるもの>
・文部科学省の天下り問題
・大学への不正入学への手引
文部科学省が「くに」であった場合、「不正」は上記のことが考えられます。
裏で行われている暗躍を「不正」と呼ぶのであれば、どちらもあり得ることであると考えました。
また、大学への不正入学の手引については、文部科学省が隣徳学院と結びついていると考えれれます。受験生は多数であるため「数多」の条件にも当てはまります。
政治家の子供の成績を操作して見返りに有力者とのコネクションを作るといったことが文科省で行われていてもおかしくはありません。



ドラマの中でも文科省の官僚が「政治家の子供の勉強を見る」といったこともあったため、可能性はありそうですね
「くに」が「隣徳学院の何者か」である場合
<不正と考えられるもの>
・隣徳学院への裏口入学
・隣徳学院から大学への不正入学
「隣徳学院の何者か」が「くに」であった場合、「不正」は上記のことが考えられます。
どちらも裏で行われるかつ、対象となる人数も多いため「裏門」と「数多」の条件も満たされます。
ドラマの中でも、東大への入学者数が多いということもあり、実力もあるかと思いますが進学率の伸び率は「不正」があってもおかしくはないとも言えます。
問題は「隣徳学院の何者」なのかが「誰」なのかということでしょう。
一番権力を行使しており、好きなように振舞っているのは現状では「古代理事長」しかいないと私は考えています。



理事長にとって隣徳は、最高の環境であると言えますよね
差出人の「倭建命」= 御上先生 のことを示している
手紙の差出人の名前は「倭建命」(やまとたけるのみこと)となっていました。
私は、「倭建命」が御上先生のことを示していると考えました。





辞世の句の始まりが「怪文書」の最初と一致していますね
偶然とは言い難いですね
御上は兄である「宏太」の死を自分のせいだと考えている可能性がある
第3話の中で御上の実の兄の「宏太」が「校内放送で声明を発表した後、自死」してしまったことが明らかとなりました。御上は「宏太」のことを大切な人物であることを明かしており、兄が葛藤を抱えていたことも知っていました。
過去の出来事から、御上は兄の「宏太」を止めることができなかった自責の念を抱えている可能性が大いにあります。
この構図は、勘違いで兄を殺害してしまった「倭建命」の逸話とほぼピッタリと被っています。
よって、「倭建命」= 御上孝と考えても良いのかと思われます。
まとめ
・「怪文書」の内容は古事記に沿って作成されていると考えられる
・「怪文書」は御上から古代理事長に向けられたものだと推測される
・「怪文書」は隣徳学院と文科省の不正のつながりを指摘していると考えられる
隣徳学院にFAXで送信された「怪文書」は、『御上先生』のドラマの中でも一石を投じるものとなっていると私は感じました。ここで解読した内容と考察はあくまでも個人の考えになります。本当の内容は異なるかもしれませんが、考えるのは自由!違っていたら違っていたでこれもこれで面白いと言えますよね。
ドラマの放送日までにいろいろと考えるのも楽しいですよね。いろんな考察が見れることも楽しみです!
次のドラマの放送日までワクワクですね!
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